5月21日、大坪集落 岡本さんの田んぼへ。

田植え後、苗の活着(新しい根が3~5本発生して養分・水を十分吸収できる状態)までは毎日、水の管理をしています。これもまた、人の目によって管理されているんですね。

活着までは苗を保護する(低温や風などから守る)ために深水で管理します。土地によっては田植え後も霜が降るため、苗が枯れるのを防ぐ役目も。活着まではおよそ2週間。

こんな風に山水の入水を調節しています。田んぼの水が多いと板を水路に挟み、入る水を少なく、また、少ないと板を外し山水を入れる。この日は入水のため板を外しておられましたが、どんな風に水を調節するのかを説明していただきました。

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活着し始めると、徐々に田んぼの水を減らし、除草剤の散布の準備をします。秘境奥島根弥栄のお米は、除草剤は必ず田植えから2週間以内に行われます。また、除草剤の種類は決められた薬剤・量(回数)によって散布されます。除草剤をまいたからといって雑草が生えないわけではありません。

除草剤は、田植えと同時にまく場合、またこのような機械(散布機)でまく場合とやり方は様々です。散布機でまく場合は田んぼの畦を歩きながら散布します。

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岡本さん曰く、「農薬を減らしてから、田んぼにヒルやおたまじゃくしがものすごく増えた」と。それだけ農薬は生き物にとって害のあるものなのでしょうね…。人間もまたその一部です。。(水の中の黒い丸っこいものは全てオタマジャクシです)

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安心して食べられるお米や野菜を作る事はとても労力がかかっている事を改めて感じさせられました。人々や大地に感謝をして、もっと大事に食材を使ったり食べたりしたいものですね。